最終更新日:2026年04月16日

お供え花を贈る際に意外と迷いやすいのが、立札メッセージカードの書き方です。
「立札には何を書けばいいの?」「御供と供はどちらがいい?」「故人のお名前は入れる?」「メッセージカードは付けた方がいい?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?

特にお供え花は、お祝い花以上に言葉遣いや表記に気を使う場面です。
せっかく気持ちを込めて贈っても、立札の書き方が不自然だったり、カードの文面が場面に合っていなかったりすると、少し気まずい印象になってしまうことがあります。
このブログでは、立札とメッセージカードの違い書き方の基本よく使われる表現気をつけたいマナーまで、分かりやすくご案内します。
初めてお供え花を贈る方でも、そのまま参考にしやすい内容でまとめていきます。

(1)お供え花の立札とメッセージカードの基本

お供え花に付ける文字には、大きく分けて立札メッセージカードの2種類があります。
どちらも気持ちを伝えるためのものですが、役割は少し異なります
立札は誰から贈られたかを分かりやすく示すためのもの、メッセージカードはお悔やみの気持ちを文章として添えるためのものです。
お供え花は場面によって見え方が変わるため、まずはこの違いを理解しておくと判断しやすくなります。

立札とメッセージカードの違い


立札は、お花と一緒に飾られる前提の表示です。
誰からのお供え花なのかを周囲にも分かるようにする役割があり、葬儀や法要、または複数のお花が集まる場面で役立ちます。
一方でメッセージカードは、もう少し個人的な気持ちを伝えるためのものです。
「心よりお悔やみ申し上げます」「安らかなご永眠をお祈りいたします」など、文章として気持ちを添えたい場合に向いています。

また、お供え花の場合は、メッセージカードも立札も付けないケースが半分ほどあります
贈られることが分かっている間柄や、あまり大げさにしたくない場合などは、何も付けなくても問題ありません。

どちらを付けるべき?


フォーマルな場面や、誰から贈られた花なのかを分かりやすくしたい場合には、立札が向いています。
特に法人名義で贈る場合や、葬儀・法要などのお花が並ぶ場面では、立札の方が自然です。
一方で、親しい間柄で気持ちを文章で添えたい場合や、ご遺族に一言お悔やみを伝えたい場合には、メッセージカードの方が向いています。

また、贈る相手との関係性によっては、何も付けないという選択も自然です。
形式を整えることよりも、相手にとって受け取りやすい形かどうかを意識するのが大切です。

立札が向いているお供えシーン


立札が向いているのは、次のようなシーンです。
・葬儀場に送る供花
・法要や回忌法要に贈るお花
・法人名義で贈るお悔やみ花
・ご遺族が送り主を把握しにくい場合
・複数のお花が並ぶことが想定される場合

このような場面では、誰からの贈り物なのかが一目で分かることが大切です。

メッセージカードが向いているお供えシーン


メッセージカードが向いているのは、次のようなケースです。
・ご自宅宛てに送るお供え花
・親しい友人や知人、ご家族へのお悔やみ
・立札だと少し大げさに感じる場合
・文章で丁寧に気持ちを伝えたい場合
・ペットのお供え花

相手との距離感が近いほど、カードの方が気持ちをやわらかく伝えやすいです。

(2)立札の書き方と基本ルール

お供え花の立札は、お祝い花の立札よりもさらに簡潔です。
基本は表書きと贈り主名のみと考えると分かりやすいです。
お供え花の立札は、お祝い花のように華やかな文言を入れるのではなく、落ち着いた表記にまとめるのが基本です。

立札に書く内容の基本形


もっとも一般的なのは、次のような形です。


〇〇家より

または

御供
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇

または


〇〇一同

立札は、このように表書き贈り主名を簡潔に記載するのが基本です。

「供」「御供」の使い方


表書きは「供」または「御供」が一般的です。
どちらを使っても大きな問題はありませんが、注文先や地域の慣習に合わせて使い分けることもあります。
迷った場合は、花屋さん側の標準的な書き方に合わせるのが無難です。

故人名は書く?書かない?


お供え花の立札では、故人名は基本的に書かないのが一般的です。
書くのは、あくまで表書きと贈り主名です。
「どなたに宛てたものかを書いた方が親切では」と感じる方もいますが、お供え花の立札では、そこを詳しく書かない方が自然です。

会社名、連名、〇〇一同の書き方


法人名義で贈る場合は、会社名のみでも問題ありません。
必要に応じて、代表者名や役職名を加える形が一般的です。

また、個人で贈る場合には「〇〇家より」、複数人で贈る場合には「〇〇一同」「有志一同」といった形もよく使われます。
人数が多い場合は、全員の名前を並べるよりも、まとめた表記の方が見た目も整いやすいです。

立札で気をつけたいポイント


立札には、文章的なお悔やみの言葉を書かない方が無難です。
たとえば「心よりお悔やみ申し上げます」などの文章は、立札ではなくメッセージカード向きです。
立札は、あくまで表示として簡潔に
必要以上に言葉を増やさず、見やすく整えることが大切です。
また、会社名や人名の誤字は失礼にあたるため、正式名称は必ず確認した方が安心です。

(3)メッセージカードの書き方と基本ルール

メッセージカードは、立札よりも自由度があります。
ただし、お供え花の場合は、お祝い花よりさらに言葉選びに配慮が必要です。
基本は「短く、丁寧に、気持ちを込めて」です。

メッセージカードに向いている文章とは


メッセージカードに向いているのは、次の3つが入った文章です。
・お悔やみの気持ち
・ご遺族を気遣う言葉
・故人の安らかな眠りを祈る言葉

たとえば、
このたびは心よりお悔やみ申し上げます。
ご冥福をお祈りいたします。

このくらいの長さでも、十分に丁寧です。

ただし、親しいご友人への一周忌以降のお供え花であれば、少し語り掛けるような言い方や、近況報告のような内容が入っていても気持ちは伝わります。
かしこまりすぎた文章だけが正解というわけではなく、関係性に合った言葉の方が自然な場合もあります。

長文にしすぎない方がよい理由


お悔やみの言葉は、長くなりすぎると重たく見えたり、受け取る側の負担になることがあります。
特にお供え花に添える文章は、簡潔で落ち着いた方がきれいです。
気持ちを込めることと、長く書くことは別です。
短くても、丁寧な言葉で十分に気持ちは伝わります。

ご遺族への配慮を意識した言葉選び


お供え花のカードでは、ご遺族が読むことを前提に、やわらかく落ち着いた表現を選ぶことが大切です。
また、無理に個人的な思い出を長く書くよりも、まずはお悔やみの気持ちを中心にまとめた方が、受け取る側にも負担が少なくなります。

メッセージカードで避けたいこと


メッセージカードでは、次のような点に気をつけたいです。
・長すぎる文章
・明るすぎる言い回し
・誤字脱字
・ご遺族が返答に困る内容

お悔やみの文章は、上手に書こうとするより、静かで丁寧であることが大切です。

ただし、ペットのお供え花については、形式的な丁寧さよりも、気持ちが伝わることの方が大切な場合も多いです。
あまりフォーマルさにこだわりすぎず、その子への思いや、ご家族を気づかう気持ちが自然に伝わる文章で問題ありません。

(4)シーン別の文例集

ご逝去直後のお悔やみ


このたびは心よりお悔やみ申し上げます。
安らかなご永眠を心よりお祈りいたします。

突然の悲報に接し、深い悲しみでいっぱいです。
謹んでお悔やみ申し上げます。

立札例

〇〇家より

四十九日までのお供え


このたびは心よりお悔やみ申し上げます。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

心ばかりですが、お花をお供えさせていただきます。
どうか安らかにお眠りください。

立札例
御供
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇 〇〇

法要、一周忌、三回忌など


ご法要に際し、心よりお祈り申し上げます。
故人の安らかな眠りをお祈りいたします。

ご命日にあたり、あらためて哀悼の意を表します。
心ばかりのお花をお供えいたします。

親しいご友人への一周忌以降であれば、
「もう一年なんだね。今でもよく思い出しています。」
「また近いうちにお参りに伺います。」
といった、少し語り掛けるような言い方や近況を添える形も、気持ちが伝わりやすいです。

立札例

〇〇一同

友人、知人へのお悔やみ


このたびは心よりお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆様のご心痛を思うと言葉もありません。

心ばかりではございますが、お花をお贈りいたします。
どうかご無理なさいませんようお過ごしください。

会社関係のお悔やみ


このたびのご訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
謹んで哀悼の意を表します。

心ばかりではございますが、お花をお供えさせていただきます。
故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

立札例
御供
株式会社〇〇

ペットのお供え花


このたびは心よりお悔やみ申し上げます。
たくさんの思い出をくれた大切な存在に、心から感謝いたします。

安らかに過ごせますよう、心を込めてお花をお贈りします。

また、ペットのお供え花では、
「今でもかわいいお顔を思い出します」
「たくさんの幸せをありがとう、そんな気持ちでお花を贈ります」
といった、気持ちが伝わる言葉もよく合います。
ペットのお供え花では、フォーマルさにこだわりすぎず、やさしい気持ちが伝わることを大切にして大丈夫です。

(5)よくある質問

Q1. 立札だけでメッセージカードは付けなくてもいい?


問題ありません。
特に葬儀や法要など、形式が重視される場面では、立札だけでも十分なケースは多いです。
また、お供え花の場合は、立札もメッセージカードも付けないケースが半分ほどあります。
贈られることが分かっている間柄や、大げさにしたくない場合には、何も付けなくても問題ありません。

Q2. 立札に故人名を書いてもいい?


基本的には書かないのが一般的です。
お供え花の立札は、「供」「御供」などの表書きと贈り主名のみでまとめるのが自然です。

Q3. 立札に文章を書いてもいい?


あまりおすすめしません。
立札はメッセージを書くためのものではなく、誰からのお供え花かを示す表示です。
文章で気持ちを伝えたい場合は、メッセージカードの方が向いています。

Q4. お供え花のメッセージカードは何を書けばいい?


基本は、短く丁寧なお悔やみの言葉で十分です。
「心よりお悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りいたします」など、落ち着いた表現が向いています。

ただし、一周忌以降の親しいご友人宛てや、ペットのお供え花の場合は、少しやわらかい言い方や、気持ちが伝わる一言を添える形でも自然です。

(6)まとめ

お供え花の立札やメッセージカードは、どちらも大切な役割を持っています。
立札は、誰からのお供え花なのかを分かりやすく示すためのもの
メッセージカードは、お悔やみの気持ちを文章で丁寧に伝えるためのものです。
ただし、お供え花の場合は、必ず何かを付けなければいけないわけではありません
贈られることが分かっている間柄や、あまり大げさにしたくない場合には、何も付けない形も自然です。

お供え花は、贈る気持ちだけでなく、受け取る側への配慮もとても大切です。
だからこそ、立札は簡潔に、カードは短く丁寧に、そして必要がなければ無理に付けない、という考え方でも問題ありません。

また、一周忌以降の親しいご友人や、ペットのお供え花では、形式よりも気持ちが伝わることを大事にした方が自然な場合もあります。
初めてお供え花を贈る場合でも、
「立札は表書き+贈り主名」
「文章で伝えたいことはメッセージカードへ」
「間柄によっては何も付けないのも自然」
この考え方で整理すれば、迷いにくくなります。