最終更新日:2025年06月14日

四十九日法要を自宅で行う際のお供え花、お悔やみ花の選び方、マナー、タブーなどを完全ガイド【2025版】

ここ最近、葬儀の小型化が進んでいます。
全国の葬儀件数のうち約半数が家族葬となり、費用や移動負担を抑えるために四十九日法要をご自宅で済ませる、または家族のみで四十九日を行うご家庭が増えてきております。
最新の調査では自宅葬・自宅法要は全体の4%台とまだ少数派ですが、2022年比でおよそ4割増という伸びを示し、少人数開催やお別れの会といった柔軟なスタイルが広がりを後押ししています。
離れて暮らす家族が一堂に会する負担を軽減しつつ、故人をよりパーソナルに偲べる点が好評で、今後もニーズが高まる見込みです。
このブログでは、自宅での四十九日法要を安心して行うためのポイントを徹底解説します。
お供え花の種類から、猫のいるご家庭で避けるべきユリ科の花などのタブー、さらに最近人気の染め花など、実際に50000件以上お供え花をお送りした花屋目線で具体的にご紹介
この記事を読めば、限られたスペースでも故人らしさを表現できるお供え花の選び方が分かり、ご家族みんなが心穏やかに法要当日を迎えられるはずです。

四十九日のお供え花


(1)お供え花の選び方

四十九日に適したお花の種類


花材
菊・スプレーマム
ユリ 花粉が出やすい 花粉が出やすい 0℃以下で凍結注意
トルコギキョウ
(リシアンサス)
0℃以下で凍結注意
かすみ草
カーネーション 花が小ぶりに
バラ 白以外は小ぶり
ガーベラ 0℃以下で凍結注意
  • 菊・スプレーマムは近年フルブルームや染め花など、モダンな種類が増えています。
  • ユリは白色の場合無花粉品種が少ないため、花粉の飛散に注意してください。
  • かすみ草は流通が不安定になる時期があります。
  • 寒冷地へ発送する場合は、いずれの花材も凍結リスクがあります。最善の梱包を行いますが、気温が-2℃を下回る地域・時間帯での凍結は補償対象外となります。
  • 四十九日法要では、一般的に白を基調とした花が選ばれます。
    代表的なお花は以下の通りです

    菊:
    菊の花 日本で古来より愛されてきたお花です。最近では品種改良も進み、かわいいタイプのマムゴージャスな花弁のものがありますので、一概に菊と言っても様々な種類があります。

    ユリ:
    ユリの花 こちらもお悔やみの花ではよく使用される花です。花保ちもよく可憐な花姿がお供え花に人気です。
    ただ、ユリ科の植物は猫の腎臓に悪影響を及ぼすため、自宅に猫がいる場合には避けましょう。

    カーネーション:
    カーネーションの花 白系のカーネーションもお悔やみの花ではよく使用されます。献花などでは菊でなくカーネーションを使う場合もあります。
    白のほかにも、様々な色があり最近では染めたタイプのカーネーションも人気です。

    そのほか、トルコギキョウバラガーベラなどもお悔やみの花として人気があります。
    そういったお花の入ったフラワーアレンジメントを選べば、お供え花に最適でしょう。


    四十九日のお供え花

    故人の好みに合わせた花


    自宅で法要を行う場合には、故人の好みに合わせることも可能です。
    例えばバラが好きな方であれば、色のついたバラを使用したアレンジメントでも問題ありません。

    ユリが好きだった方であればユリを、派手なお花が好きだった人であれば、派手なものでも構いません。
    ご自宅で法要をするのであれば、しきたりやマナーよりも故人が喜ぶかどうかを優先したほうが、その人らしい法要となるでしょう。

    カラートーンブルー系
    こんな方に海や空が好きな方、爽やかな印象を好む男性に。
    配色白基調+ターコイズやネイビーで爽やかに。
    染めカーネーションをワンポイントに添えると涼しげ。
    参考商品例ブルーヘブン
    カラートーンパステル(ピンク・ミント)
    こんな方に優しい雰囲気、可愛らしい色味を好む方に。
    配色クリーム+淡いピンクやミントで柔らかな印象。ユリは無花粉種を選ぶと◎。
    参考商品例パステルメモリー
    カラートーンラベンダー/パープル
    こんな方に上品・シックなイメージを好む方に。
    配色薄紫の染めトルコギキョウを主役に、グリーン葉物で引き締めると大人っぽい。
    参考商品例キュートラベンダー
    カラートーンカラフル(染め花)
    こんな方に明るい性格・推し色を大切にしたい方、ペット供養にも。
    配色レインボーやターコイズの染め花を数色ミックス。「虹の橋」をイメージした華やかさ。
    参考商品例カラフルブルー
    • 四十九日前は白+淡い差し色を基本に抑えめトーンで。
    • 猫がいるご家庭ではユリ科を避け、同系色のバラ・カーネーションで代用を。
    • 染め花は水に色素が溶け出すため、花瓶は白陶器やガラスでも下に受け皿を敷くと安心です。

    四十九日のお供え花

    (2)お悔やみ花を贈る際のマナー

    四十九日法要でのマナーとタブー


    法要でのマナーなどは宗旨や宗派によっても異なりますので、一概に言う事は出来ません。
    お供えの花の事で言えば、一般的には白系のお花を使う事が多いです。
    また、ユリやチューリップの花は猫が誤食すると腎臓に悪影響を及ぼします。

    自宅にネコちゃんがいる場合には、ユリとチューリップ、アジサイの花は飾らないように注意してください。

    獣医さんの解説がこちらにあります

    ペットのいるご家庭への配慮


    お悔やみ花を送る際には、贈る家庭にペットがいるかどうかも重要なポイントです。特に猫を飼っているご家庭では、ユリやチューリップは避けるべきです
    これらの花には、猫の腎臓に悪影響を与える成分が含まれているため、誤って食べてしまうと健康を害する危険性があります。ペットがいる家庭にお悔やみ花を贈る場合は、事前に確認し、安全な花を選ぶようにしましょう。


    四十九日のお供え花


    (3)自宅で四十九日を行う際のお悔やみ花


    四十九日のお悔やみ花の価格帯と予算の目安


    お悔やみ花の価格は、花材やアレンジメントの規模により異なりますが、一般的には4000円から1万円程度が相場とされています。
    四十九日の法要が行われる場合には、1対のアレンジメントを祭壇に供えることが多いです。
    1対のアレンジメントは1つ5000円から15000円で、1対ですのでこれが2つになります
    小規模の四十九日法要の場合には、1つでも問題ありません。
    以下のグラフは1周忌の場合のお供え花の相場です(当社調べ)
    どうぞご参考になさってください。
    お供え花グラフ

    四十九日のお供え花

    花屋とネット通販の比較


    お悔やみ花を購入する際、お花屋さんとオンラインショップにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

    購入方法 メリット デメリット
    ネット通販 ・どこにいても注文できる
    ・さまざまなショップから選べる
    ・発送過程で荷物事故が起こる可能性
    ・顔が見えない取引で不安
    お花屋さん ・お花を直接配達してくれる
    ・実際に見て購入できる
    ・お届け先が遠方だと配達できない
    ・好みのお花がない場合も

    【交換保証】
    フラワーズ・ドゥでは、配送中に破損・凍結などの荷物事故が発生した場合、到着当日のご連絡を条件に無償で再発送・交換を行っております。
    ※到着時の写真をお送りいただくと、確認・手続きがスムーズです。


    まず、お墓のお花をお探しの場合には、地元のお花屋さんで購入する方がよいでしょう。
    理由としてお墓花のサイズを相談しながら選べることや、地元の文化や風習に合った花材を選ぶことが可能な点が挙げられます。
    その他のフラワーアレンジメントでしたら、オンラインショップも選択肢に入ってきます。
    特に遠方に住んでいる場合や、忙しくて時間が取れない場合には、スマホで簡単に購入できるオンラインショップの利用が便利です。 ただし、配送の際のトラブル(遅延や破損など)にも注意が必要です。
    法要の日程に遅れないよう、前もって配送日を指定し、前日もしくは前々日に届くように手配するのが安心です。
    お花の鮮度に関しては、1日~2日程度ではそれほど差は付きません。


    よく夏場にクール便を使用しているかというお問い合わせがありますが、クール便はお花を運ぶには低温すぎるため、逆にお花を傷めてしまうリスクがあります。
    少し専門的な話になりますが、お花は暑さでしおれるのではなく、暑さで水にバクテリアが繁殖し、バクテリアがお花の導管という水が通る管を詰まらせることによってしおれます。
    フラワーズ・ドゥでは、夏場に強いお花を選んで使用し、バクテリアの繁殖対策をして商品を発送しておりますので、着いてすぐにしおれる事はありません。


    四十九日のお供え花

    オンラインショップでの購入時、購入後の注意点


    ネットでお花を購入する場合には、以下の2点を見るとよいでしょう。

    ・実際に送った商品の写真を確認出来るか
    ・商品にトラブルがあった場合、対応可能か


    まず「実際に送った商品の写真を確認出来るか」ですが、これはショップのウェブサイトを見れば確認出来ます。フラワーズ・ドゥでは、Instagramに毎日、実際にお送りする商品を全て掲載しております。
    フラワーアレンジメントであれば、母の日期間と年間数日のお休みを除き、お送りするお花を掲載しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

    商品の実際の写真が分かれば、見本写真との微妙な違いやテイストが確認出来るため、納得のいくお花を選ぶことが出来ます。


    もう1点の「商品にトラブルがあった場合、対応可能か」という点ですが、ネットでの購入には商品の破損、延着といったリスクがあります。
    この中で、延着の場合には残念ですが補償対象外です。これは、ヤマト運輸の規約でそうなっておりますので、ご購入の際には、必ず到着希望日の前日もしくは前々日に届くように手配してください。 場所がお寺や会館などであっても同様ですので、ご注意ください。

    商品の破損に関しましては、破損していることが写真などで確認出来れば交換可能です。
    ただし、こちらもすぐに交換は出来ませんので、同じく到着希望日の前日もしくは前々日に届くように手配してください。


    (1)
    まずはヤマト運輸に直接ご連絡
    固定電話:0120-01-9625
    携帯電話:0570-200-000(ナビダイヤル)
    受付時間 8:00〜21:00(年中無休)
    ● 伝票番号を伝え、「代品」か「返金」かを選択
    (2)
    ヤマト運輸からフラワーズ・ドゥへ事故報告
    (お客さまから当店へ直接ご連絡いただく必要はありません)
    (3)
    フラワーズ・ドゥにて代品手配・返金処理
    代品をご希望の場合:
     ヤマトからの連絡を受けた当日に再制作・発送し、最短で翌日お届けします。
    返金をご希望の場合:
    ● クレジットカード / コンビニ決済 → 自動で取消処理(お客さま側の手続き不要)
    ;● 銀行振込 → 当店お問い合わせフォームから返金用口座をお知らせください。
    確認後3 営業日以内にご指定口座へ振込いたします。

    フラワーズ・ドゥでは、万が一破損していた場合には、交換に際し追加の料金はいただきません。
    実際にどういった商品が送られてのか、そして万が一問題があった時にどのように対応出来るか。
    あまり語られないこういった情報をオープンにしているかどうかも、ネットショップを選ぶ際に重要です。


    四十九日のお供え花

    (4)メッセージカード、立て札について

    立て札に書く内容


    立て札には、通常、贈り主の名前を記載しますが、「〇〇家より」や「〇〇一同」といった形式で記載するのが一般的です。
    フラワーズ・ドゥでは、ハガキサイズのカードを横にしたものを、お花にお付けして発送いたします。立て札やメッセージカードは、特につける必要はありませんが、誰から来たのか分かりやすくなるというメリットがあります。

    あまり大げさにしたくない方は、逆に立て札を付けない選択肢もあります。

    メッセージカードの例文

    親族・身内向け ○○家一同 在りし日のお姿を偲び
    安らかなご永眠をお祈り申し上げます
    友人向け(1) ○○さんの笑顔を忘れません。心よりご冥福をお祈りいたします
    友人向け(2) どうぞ安らかにお眠りください。また会う日まで
    職場・同僚一同 同僚一同 深く哀悼の意を表し ご冥福をお祈りいたします
    会社代表者 株式会社△△ 代表取締役 □□ 謹んで哀悼の意を表します
    社員一同 社員一同 故人のご功績を偲び 衷心よりご冥福をお祈り申し上げます
    取引先(ビジネス) 謹んでご逝去の報に接し 哀悼の意を表します
    一般・丁寧表現 ご生前のご厚情に深く感謝し あらためてご冥福をお祈りいたします
    心ばかりの花 心ばかりの花をお送りいたします 御霊前にお供えください
    定番フォーマル ご逝去を悼み 謹んでお悔やみ申し上げます

    四十九日のお供え花

    (4)四十九日法要に関するよくある質問

    Q1. 四十九日の法要に供えるお花は?

    四十九日の法要には、基本的に白を基調とした花にします。フラワーアレンジメントや胡蝶蘭などをお供えすることが多いです。
    法要後、お墓に出向く場合にはお墓花も用意する必要があります。お墓花は地域の風習等に合わせたものをお選びください。

    Q2. 四十九日のお供えに胡蝶蘭は大丈夫ですか?

    胡蝶蘭は最近では四十九日のお悔やみのお花としてポピュラーなものになってきています。白系の胡蝶蘭であれば、お悔やみの花として最上級のものとなりますので、ご予算が合えばおすすめいたします。
    ただし、胡蝶蘭は高さが 90cm くらいありますので、その点ご注意ください。

    Q3. 四十九日を過ぎたらどんな花を贈る?

    四十九日を過ぎたら特に白系のお花にこだわる事はありません。例えば、故人が生前好きだった色や花を取り入れたアレンジメントを贈ることで、より個人的で心のこもった追悼ができます。

    Q4. 仏壇に鉢植えはダメな理由は?

    よく言われているのが、仏壇に鉢植えを供えることは、「根が張る」という鉢植えの特性が「家庭に不幸が根付く」という忌み言葉に通じるとされているためです。胡蝶蘭はお供えのお花として広く認知されてきているので、時代が進めば鉢植えを置かれることも増えてくるかも知れません。
    ただ、アジサイやポインセチアは動物が誤食すると嘔吐や体調不良の原因となります。動物のいるご家庭では置くことを避けてください。

    Q5. 49日のお花代の相場は?

    四十九日に供えるお花の相場は、一般的に5,000円から1万円程度が目安とされています。胡蝶蘭であれば20,000円程度が相場となっております。

    Q6. 家に造花はダメなんでしょうか?

    夏場であれば、お仏壇の花を造花にすることは、それほど悪い選択肢ではないと考えます。ただ、四十九日や一周忌などの節目の法要などは、いつもと違う生花を飾ることにより、故人への思いを新たにする側面もあるかと考えております。

    四十九日のお供え花

    まとめ

    四十九日法要をご自宅で行う場合に迷いやすい「お花の選び方」「ネットと実店舗の違い」「立て札やメッセージのマナー」まで、この記事では具体例を交えながらご紹介してきました。
    ご自宅で行う法要だからこそ、スペースやペットの有無、受け取り日時などをあらかじめ知っておくとよいでしょう。
    本文で示した季節別の花もち表やトーン別カラーガイドを活用すれば、白基調の伝統を守りつつも“故人らしさ”を感じられるパーソナルなお供え花を選べるはずです。

     近年は家族葬の比率が約5割に達し、自宅法要のニーズも高まっています。
    それに伴い、無花粉ユリや染め花など選択肢も多彩になりました。
    フラワーズ・ドゥでは、こうした最新トレンドや配送トラブル時の交換保証まで含め、「最短翌日お届け」でサポートしています。
    記事内容は市場動向に合わせて定期的にアップデートしますので、「四十九日法要をご自宅で行う場合」に再度お悩みの際はぜひチェックしてください。
     ご質問やご相談は、フラワーズ・ドゥお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
    スタッフ一同、故人を偲ぶ大切な一日が心穏やかな時間になるよう、真心を込めてお手伝いさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。