最終更新日:2023年04月27日

意外と知られていない?お供え花を贈るタブーやマナー【2023年最新】

訃報連絡を受け取ったり年賀状辞退の葉書が郵送されてきた場合に、お悔やみやお供えのお花をお送りする場面がございます。
そういった場合に、意外と知られていないお供えの花を贈るマナーや、最新の研究で明らかになった送ってはいけないお花の種類などをここでは紹介していきます。
さらに最近のお供え花事情や、近年増えてきたペット用のお供え花についても詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。



(1)お供え花を選ぶ際のお花の種類について

お供え花は大きく分けてお墓やお仏壇の花瓶に備える仏花と、お仏壇の横やお部屋に飾るお花と2種類あります。
仏花はお墓の花瓶や仏壇の花入れに生けるものですので、オアシスと言うスポンジ状のものにさしていないお花になります。
花束のような形式と言うとわかりやすいかもしれません。もう一つの形、お仏壇の横やお部屋に飾るお花はフラワーアレンジメントや胡蝶蘭など、根のついているお花やオアシスと言うスポンジ形式のものにさしてあるお花を言います。
仏花は喪主や亡くなられた方のお家で用意することが一般的ですので、お送りするのはフラワーアレンジメントや胡蝶蘭など置いておくタイプのお花が多いです。
仏花や墓花は地域によって大きさや色などがかなり異なります。ですのでお送りする場合には、フラワーアレンジメントや胡蝶蘭など置いておくタイプのものをお勧めいたします。

・四十九日、喪中はがき


喪中はがきを受け取ったり、四十九日のお供え花を贈る時に一番オススメなのは、フラワーアレンジメントです。
フラワーアレンジメントは花瓶に入れる手間も要りませんし、すぐに飾れますので、忙しい四十九日の法要の時や、相手方の事情が分からない場合でも安心して贈ることが出来ます。
予算はだいたい5000円から10000円くらいの間が一般的で、胡蝶蘭などの場合には20000円以上のものもございます。
お花の色目は四十九日や亡くなってまだ四十九日が済んでおられない場合には白系が無難です。
喪中はがきなどの場合にはすでに何か月か経過している場合もございますので、その場合には白のほかに色のついたお花を検討されても良いでしょう。
・四十九日のお供え花 | フラワーズドゥ
・お供え花 | フラワーズドゥ


・法事、1周忌などの回忌法要


一周忌や三回忌、七回忌などの回忌法要や法事などの場合にも、一番のおすすめはフラワーアレンジメントです。
置いて簡単に飾れるというメリットもございますし、予算も4000円~15000円まで幅広くあります。色やお花も様々なものから選ぶことが出来ますので、フラワーアレンジメントをお贈りするのが一般的です。
こちらも四十九日と同様、予算は5000円から10000円くらいの間が一般的で、胡蝶蘭などの場合には20000円以上のものもございます。
お花の色は1周忌であれば白を中心に、三回忌、七回忌、十三回忌などのの法要は色が入っても何ら問題ありません。


・葬儀、お別れの会


葬儀や通夜にお届けするお花は、通常スタンド花や枕花と呼ばれる置くタイプのものが主流となります。
最近では葬儀場で直接ご注文を受け付けていることが多いので、葬儀が開催される葬儀場に問い合わせてみるのが良いでしょう。
葬儀用スタンド花の相場は15000円~30000円で、枕花の相場は10000円~30000円です。
地方や葬儀場により幅がございますので、葬儀場にお問い合わせくださいませ。
また、葬儀によっては一切の供物を辞退している場合がございますので、ご注意ください。

葬儀場に直接頼む際には、通夜があるなしによりお届けの時間が変わります。
通夜がある場合には、通夜までにお届けするのがマナーとなっておりますので、出来るだけ通夜までにお届けするようにしましょう。

(2)お供え花を送る際のタイミングやタブー

お供え花イメージ
お供え花を贈る際の疑問として多いのが、「送るタイミングはいつなのか?」という点と「タブーや失礼にあたる事はないのか?」の2点ではないでしょうか。
実はこれらはお供え花の用途によって少しずつ変わりますが、タブーやマナーについてはあまり考える必要はございません。

よく言われているタブーとしては「とげのある花は贈るべきではない」や、「色の付いたお花は失礼にあたる」というものですが、これは2つとも間違っています。
今まで何百人ものお花関係の人たちにお会いしましたが、そのようなマナーやタブーを言っていた方は皆無でございます。
根拠も不明ですので、そういった事は「ない」と考えていただいて問題ございません。
時代はどんどん変わっていき、最近では、色の付いたお花もお供えに使用されておりますし、海外では赤いバラは葬儀にも使用されております。
日本でも、輪菊と呼ばれる昔ながらの菊よりも、よりカラフルでおしゃれなものが多く栽培されており、お供え花のトレンドも変わってきております
さらに最近では、「最後は自分らしい花を」や「母親の大好きだったバラでカラフルに」など、従来のお供えの常識にとらわれない新しい形のお供え花も少しずつではありますがお問い合わせを受けます。
お花はあくまでも贈り主様の心づけですので、お花の贈り方に失礼やマナー違反というのは原則ございません。
しかしながら、注意しなければならない点はいくつかございますので、用途別に注意点などを記しておきます。


・葬儀、お別れの会の場合


通夜がある場合には、通夜までにお届けするのがマナーとなっておりますので、出来るだけ通夜までにお届けするようにしましょう。
通夜や葬儀に間に合わない場合には、ご自宅にお届けします
。 その場合には葬儀場ではなく、お花屋さんやネットで依頼いたします、その場合にはフラワーアレンジメントや胡蝶蘭を選びます。
自宅にスタンド花は通常飾りませんので、スタンド花を故人のご自宅に手配しないようご注意ください。
葬儀場以外の場所で開催される場合(キリスト教式や、ホテルなどで開催されるお別れの会)には、葬儀業者ではなくお花屋さんやネットにてお花を手配いたします。
開催される時間帯より前の時間帯にお届け手配するようにしてください。
例えばお別れの会の開催が午後6時からだとしたら、14~16時の時間帯もしくはそれより前の時間帯にお届け下さい。
午前中やお昼から会がある場合には、前日にお届けが済むように手配下さい。ホテルであれば翌日分は預かってくれます。

・法事、法要、四十九日、喪中はがきの場合


喪中はがきの場合、よくお問い合わせがあるのが「既に時間が経ってしまっているので、どういったお花を送るのか、そもそも送っていいのかがわからない」といったお問い合わせです。
どのぐらいの時間が経過したかにもよりますが、仏式であれば通常49日までは喪中ですので、そのタイミングであれば特に遅いといった事はございません。
年賀状辞退の葉書にて初めてご逝去を知った場合などは何ヶ月か経過しておりますが、その場合にはメッセージカード等をお付けし、メッセージの中に葉書にてご逝去を知り」などの文言をつけておけば問題ないでしょう。
喪中はがきは通常11月の終わりから12月の初めに届きますので、お正月をお迎えするためのお供え花として年末、具体的にはクリスマス後から12月30日ごろにお届けすればお正月のお供え花としても先様にご利用いただけます。
喪中はがきに対するお供え花については、
喪中はがきを受け取ったときのお供え花を贈るルールやマナー、相場、タブーなどを完全解説!で詳しく取り上げておりますので、どうぞご参考になさってください。
四十九日や法事につきましては、法要がある日時より前にお届けするようにします。
お花は1~2日では花保ちや鮮度に大きく変化はございませんので、前日までに届くようにしておくほうが安心です。
また、こうしておくことにより天候や渋滞、荷物事故などのリスクを減らすことが出来ます。
地域によって時間指定の時間が遅く、届かない場合がございますので前日もしくは前々日配達でお届けの手配をしておくことが重要です。

・お供え花
・四十九日のお供え花
・一周忌のお供え花
・三回忌のお供え花
・七回忌のお供え花
・十三回忌のお供え花
・命日のお供え花
参考までに、当社のお届けサービスレベル表を載せておきますので、どうぞご参考になさってください。
希望時間帯お届け可能地域
午前中関東、信越、中部、関西、(四国は香川のみ)、中国(山口除く)
14時~16時全域(愛媛、岩手、宮城の一部地域不可)
16時~18時全域
18時~20時全域
20時~21時全域


・ペットのお供え花、猫ちゃんのいる家


友人や知り合いのペットがお亡くなりになったことを知った時には、なるべく早いタイミングでお供え花を手配するようにします。
期間や色合い、タブーなどはございませんが、猫ちゃんのいる家では1点気を付けていただきたい事がございます。
百合やチューリップの入ったお花を送るのはおやめください。
最近の研究で猫がユリ科の植物の花びらを食べた場合に、腎臓に悪い影響がある可能性が報告されております。
猫はもともと腎臓が丈夫な生き物ではありません。そういったことを克服する研究も現在進んではいますが、これを執筆している時点ではユリ科のお花を猫のいる家に送るのは避けましょう。

(3)最新のお供え花事情


染め花イメージ
昭和40年代から平成に入る少し前までは、お供え花といえばほとんどを真っ白な菊にすることが多く見られました。
これは、まだ菊以外のお花の栽培技術が未発達でしたので、当時はお祝いの花束などにも菊が積極的に使われておりました。
平成に入る前位からいろいろなお花が輸入されるようになり、またバラやトルコキキョウ、かすみ草等の栽培、花持ち技術が進歩してきたこともあり、様々なシーンで洋花が使われるようになって参りました。
その頃からお供え花にも菊だけでなく洋花や、生花ではございませんがプリザーブドフラワーなども使われるようになってきております。
そして令和では、お花を特殊な染料に入れて染める染め花のアレンジメントや、様々なカラーのお供え花もたくさん見られるようになりました。
また、ペットが家族のようになるにつれ、ペット用のお供え花も近年になり大変多く見られます。
この先も年数が進むにつれ、お供え花も個性やおしゃれなイメージを大切にしたものへと進化していくかと思われます。

・色の付いたお花や洋花


時代が進むにつれて、白い菊のみだったお供え花の世界も徐々に変わってきております。
お客様からよく「色の付いた花をお供え花にしてもかまわないか?」といったお問い合わせを頂きます。 色のついたお花や洋花を使ってはいけない決まりはございませんので、まったく問題ありません。
ただ大勢の人が集まり、仏教でいう四十九日までは、無用な誤解を防ぐ意味で白系のお花を贈ることをおすすめしております。

・急上昇しているペット用お供え花の需要と注意点


近年のペットブーム、また犬や猫を家族のように扱う風潮が日本だけでなく世界中にも広がり、それに伴いペットが亡くなったときの悲しみもより大きくなってきております。
そういったものを癒すために、ペット用のお供え花が近年大きく増えております。
ペット用のお供え花を送る際に、必ず注意していただきたいのは「猫のいる家にはユリ科の花を送らない」です。
百合やチューリップの花びらには猫の腎臓の機能を低下させる成分が入っており、猫が誤って食べてしまうとへ猫の腎臓の機能に障害が生じる可能性がございます。
当社では、ペット用のお花には百合を入れないように注意しておりますが、百合の入っているお花をご購入される際には、送り先様のおうちに猫がいないかを確認するようにしてください。
なお、犬に関しましてはそういった事例は報告されておりませんので現状では問題ございません。
ただ、今後動物医療に関しては、様々な新しい知見が出てくる可能性がございます。
当社でもそれらをこまめにチェックして、このページを新しい情報が出るたびに更新していきます。

ペットのお悔やみ、お供え花

まとめ


お供え花は時代とともに少しずつ変化していき、より自分らしいより故人の方らしいものへと変化を遂げております。
花の色や形によるマナーやタブーも基本的にはございませんので、どうぞご安心ください。
ペット用のお供え花に関しましても、お亡くなりになられたかわいいペットらしいお花をチョイスすれば問題ございません。
ただ前述いたしましたように、猫のいる家では百合の花にはお気をつけください。

このページは最新情報やお供え花に関する新しい知見が得られればその都度更新していきます。 これを読んでくださった皆様も、ぜひご感想やご意見等いただければ幸いでございます。

皆様がお送りするお供え花が、故人や愛する方の傷を癒することができますように、我々も一生懸命制作させていただきます。

最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。