最終更新日:2025年06月13日

意外と知られていない?お供え花、お悔やみ花を贈るタブーやマナー【2025年最新】

訃報連絡を受け取ったり年賀状辞退の葉書が郵送されてきた場合に、お悔やみやお供えのお花をお送りする場面がございます。
そういった場合に、意外と知られていないお供えの花を贈るマナーや、最新の研究で明らかになった送ってはいけないお花の種類などをここでは紹介していきます。
さらに最近のお供え花事情や、近年増えてきたペット用のお供え花についても詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。



(1)お供え花を選ぶ際のお花の種類について

お悔やみの花は大きく分けてお墓やお仏壇の花瓶に備える仏花と、お仏壇の横やお部屋に飾るお花と2種類あります。
仏花はお墓の花瓶や仏壇の花入れに生けるものです。通常こちらは喪主やお仏壇のある家の方が用意します。
お仏壇の横やお部屋に飾るお花はフラワーアレンジメントや胡蝶蘭など、根のついているお花やオアシスと言うスポンジ形式のものにさしてあるお花を言います。

仏花や墓花は地域によって大きさや色などがかなり異なります。ですのでお送りする場合には、フラワーアレンジメントや胡蝶蘭など置くタイプのものをお勧めいたします。



お供えのフラワーアレンジメント | フラワーズ・ドゥ

種類フラワーアレンジメント
価格帯 (税込目安)3,000〜10,000円
適したシーン四十九日・法要・友人宅へのお悔やみ
メリット ・サイズ調整しやすい
・水替え不要で手間が少ない
・季節の花で個性を出せる
注意点・タブー ・香りの強い花は控えめに
・動物がいる家庭はユリ等を避ける
種類胡蝶蘭
価格帯 (税込目安)10,000〜30,000円
適したシーン会社関係・取引先・格式高い法要
メリット ・長期間鑑賞できる
・見た目が豪華で格調高い
・管理が比較的簡単
注意点・タブー ・大型で価格が高め
・白以外はシーンを選ぶ
種類スタンド花
価格帯 (税込目安)15,000〜50,000円
適したシーン葬儀会場・社葬・お別れ会
メリット ・会場を華やかに彩る大きな存在感
・企業名や肩書を大きく掲示できる
・設置〜回収を一括依頼できる
注意点・タブー ・設置スペースが必要
・斎場によってはスタンド禁止の場合あり

フラワーアレンジメント


お悔やみフラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは、悔やみのお花として最も使用されております。
オアシスと呼ばれるスポンジ状の花受けにお花が挿してあり、予算も4000円から15000円程度と幅広いです。
また、花瓶に活ける手間などもないため、広く用いられております。

お供えのフラワーアレンジメント | フラワーズ・ドゥ

胡蝶蘭


お悔やみ胡蝶蘭
近年お悔やみの花として人気が出てきました。葬儀などでも切り花だけでなく、鉢物の胡蝶蘭も使用されております。
大きさが高さ90cmほどありますので、置く場所に注意していただく必要があるのと、20000円~とお花の中では高額となっております。

スタンド花


お悔やみスタンド花
主に葬儀や葬祭ホールなどで使用される、スタンドにフラワーアレンジメントが置いてあるお花です。
地域にもよりますが相場は15000円~となります。


四十九日、喪中はがき


喪中はがきを受け取ったり、四十九日のお供え花を贈る時に一番オススメなのは、フラワーアレンジメントです。
フラワーアレンジメントは花瓶に入れる手間も要りませんし、すぐに飾れますので、忙しい四十九日の法要の時や、相手方の事情が分からない場合でも安心して贈ることが出来ます。
予算はだいたい5000円から10000円くらいの間が一般的で、胡蝶蘭などの場合には20000円以上のものもございます。

  四十九日のマナーとしましては、お花の色目があげられます。
  亡くなってまだ四十九日法要が済んでおられない場合には白系が無難です。
喪中はがきなどの場合にはすでに何か月か経過している場合もございますので、その場合には白のほかに色のついたお花を検討されても良いでしょう。

・四十九日のお供え花 | フラワーズドゥ
・お供え花 | フラワーズドゥ

法事、1周忌などの回忌法要


一周忌や三回忌、七回忌などの回忌法要や法事などの場合にも、一番のおすすめはフラワーアレンジメントです。
置いて簡単に飾れるというメリットもございますし、予算も4000円~15000円まで幅広くあります。色やお花も様々なものから選ぶことが出来ますので、フラワーア レンジメントをお贈りするのが一般的です。
こちらも四十九日と同様、予算は5000円から10000円くらいの間が一般的で、胡蝶蘭などの場合には20000円以上のものもございます。
  1周忌のお悔やみ花のマナーとしましては、もし法要などが執り行われる場合には、前日にお届けするようにします
お花の色は1周忌であれば白を中心に、三回忌、七回忌、十三回忌などの法要は色が入っても何ら問題ありません。

・一周忌のお供え花 | フラワーズドゥ
・三回忌のお供え花 | フラワーズドゥ
・七回忌のお供え花 | フラワーズドゥ


葬儀、お別れの会


葬儀や通夜にお届けするお花は、通常スタンド花や枕花と呼ばれる置くタイプのものが主流となります。


最近では葬儀場で直接ご注文を受け付けていることが多いので、葬儀が開催される葬儀場に問い合わせてみるのが良いでしょう。
葬儀用スタンド花の相場は15000円~30000円で、枕花の相場は10000円~30000円です。
地方や葬儀場により幅がございますので、葬儀場にお問い合わせくださいませ。
また、葬儀によっては一切の供物を辞退している場合がございますので、ご注意ください。

葬儀場に直接頼む際には、通夜があるなしによりお届けの時間が変わります。
通夜がある場合には、通夜までにお届けするのがマナーとなっておりますので、出来るだけ通夜までにお届けするようにしましょう。



(2) お悔やみの花を送る際のタイミングやタブー

お供え花イメージ お悔やみ花を贈る際の疑問として多いのが、「送るタイミングはいつなのか?」という点と「タブーや失礼にあたる事はないのか?」の2点ではないでしょうか。

結論から申しますと、お供えの花をお贈りする際に気を付けるべきマナーはたった2点です。


【タブーはこの2点だけ覚えておく】

・猫ちゃんのいる家には、ユリやチューリップは送らない
・葬儀以外では日時に余裕を持つ

猫ちゃんのいる家にはユリやチューリップを送らない
猫はユリ科植物(ユリ・チューリップ・スズランなど)の花びら・葉・花粉を口にすると、腎臓に問題が起こる可能性があります。
葬儀以外では日時に余裕を持つ
法事・四十九日・一周忌など法要当日は準備が慌ただしいため、前日もしくは前々日に届くよう手配するのが基本です。
生花は 1〜2 日で急激に傷むわけではなく、余裕をもたせたほうがご遺族の負担を軽減できます。
再配達や置き配による劣化を防ぐには、先方の在宅日時を必ず確認し、サプライズ配送は避けましょう。
お届け先の電話番号は必ず携帯番号を確認
固定電話だけだと不在時や配送トラブル時に連絡が取れないことが多いです。
携帯番号であれば、ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」に登録している場合に配達予定通知が届き、受取日時の変更を先方が自分で行えます。
携帯番号の共有は、花の鮮度を保ったまま確実に届けるための重要ポイントです。

葬儀・お別れの会の場合


葬儀に生花を手配する場合、まずは通夜があるかどうかを確認しましょう。
通夜があるときは、通夜開式の2〜3時間前までに式場へ届くよう手配するのが基本です。
通夜がない「一日葬」などでは、葬儀社に直接連絡し、搬入可能な時間帯を必ず確認してください。
最近は「生花はご辞退」という喪家も増えているため、送ってもよいか事前確認を取ることがマナーです。

お別れの会はホテルやレストランで行われるケースも多く、会場によってはスタンド花やアレンジメントの規格が細かく決められています。

ホテルに送る場合も、「生花を受け付けているか」「スタンド設置は可能か」を必ず問い合わせてから手配しましょう。

サプライズで花を送り付けるのは避け、喪家または会場と連携を取りながら余裕を持って手配する──これが最もスマートで喜ばれる方法です。

いずれの場合でも、現場は準備で慌ただしくなります。サプライズで花を送り付けるのは避け、喪家または会場と連携を取りながら余裕を持って手配する——これが最もスマートで喜ばれる方法です。

法事、法要、四十九日、喪中はがきの場合


法事の花は法要前日に届けるのが基本です。
当日は準備でご遺族が慌ただしいため、当日着は避けましょう
もし輸送トラブルや悪天候で遅延しても、前日着なら当日までに調整が効く可能性があります。

台風など予め配送が怪しいと分かる場合は、お届け先へ事前確認を取るのがベター。
お悔やみ花はサプライズよりも確実に届けることを優先してください。

法要や四十九日の供花も同様で、お寺や自宅へ送る場合でも前日お届けでOKです。

喪中はがきの場合は、訃報を知らなかったケースが大半
少し遅れても失礼には当たりません。
無料のメッセージカードに
「喪中はがきでご逝去を知り、心よりお悔やみ申し上げます」
などと添えると丁寧です。


ペットのお供え花、猫ちゃんのいる家


猫を飼っているご家庭にお供え花を贈る場合、ユリ科の花(ユリ・チューリップ・スズランなど)は絶対に避けましょう
猫が葉や花びらを食べてしまうと、腎臓に問題を起こす危険があります

フラワーズ・ドゥではペットのお供え花にはユリ科を一切使用しません
代わりに安全性が高く、彩りも映える下記の花材を中心にアレンジしています。

  • バラ──香り控えめで上品。花びらが散りにくく後片づけが簡単。
  • カーネーション──色数が豊富で明るい印象に。
  • ガーベラ──丸い花形がかわいらしく、ペット供養でも人気。
  • スプレーマム(小菊)──花もちが良く、和洋どちらのテイストにも合う。
  • スターチス・カスミソウ──ボリュームを出しつつドライになっても形が崩れにくい。

ペットのお供え花は、カラフルな配色が好まれる傾向にあります。
明るい色合いは「悲しみを癒やし、楽しかった思い出を彩る」という意味合いも込められています。

お届け後は、ペットが誤って齧るとお腹を壊す恐れがあるため、枯れ始めた花や水が濁った花材を早めに取り除くことが大切です。
元気な花が残っている場合は、アレンジからすべて抜き取り、清潔な花瓶に挿し替えると長く楽しめます。

アレンジに使われているオアシス(吸水スポンジ)は燃えるゴミで処分できます。



(3)最新のお供え花事情

シックでカラフルアレンジ

最近は白いユリや菊だけという固定観念が薄れ、カラフルな配色故人ゆかりの花を取り入れるケースが増えています。
「その人らしさを表したい」「悲しみを癒やす明るさが欲しい」というニーズが背景にあります。

今、選ばれているお供え花トレンド2選


    カラフルアレンジ:淡いパステル(ピンク・ラベンダー・ブルー)など、
    基本の白色にアクセントで優しい色で気持ちを和らげるフラワーアレンジメント。
  • パーソナルフラワー:故人が好きだった花・趣味のイメージカラーをメインに据えたお供え花
    時には赤色などの派手な色も使用、ただし四十九日までは白色系がマナーですのでご注意ください。
【誤解を正します!】
「バラはトゲがあるからマナー違反」という説は間違っています

花業界でも葬儀業界でも、そのようなルールは一切存在しません。
実際に日々お供え花を販売している私たちフラワーズ・ドゥが断言します。
海外ではバラを頻繁に葬儀やお供えに使用しております。
お悔やみの場面でバラを選んでも失礼には当たりませんので、安心してお選びください。
・染め花(カラーフラワー)

染め花は、白い花を専用の液で染め上げることで、自由自在に色を表現新しい形のお花。
パステルからビビッドまで数十色のバリエーションがあり、様々な表現が可能です。

ちなみに菊=地味というイメージは過去の話
今はフルブルームや、染めのスプレーマムなど可愛らしい品種が豊富です。
フラワズ・ドゥでも、おしゃれで花保ちのいい「今どきのマム」を多数使用しております。


急上昇しているペット用お供え花の需要と注意点

猫ちゃんピックのついたお供え花

近年、ペットを「家族同然の存在」として供養する文化が急速に広がり、ペット用お供え花の需要が右肩上がりです。
SNS で「虹の橋」「ペット供養フォト」などがシェアされることで、“供花で気持ちを届ける”スタイルが一般化してきました。

ただし、ペットの健康や受け取り状況に配慮しないと、せっかくの想いがトラブルにつながることも。
以下の2つの注意点は必ず押さえておきましょう。

  • 猫のいるご家庭にはユリ・チューリップは避ける
    ユリ科植物は猫が花粉や葉を少量口にするだけでも急性腎不全を引き起こすため、厳禁です。
    猫以外のペットでも体調に影響する可能性があるので、安全性の高いバラ・カーネーション・ガーベラなどで構成されたアレンジを選びましょう。
  • 住所・在宅日時の最終確認を怠らない
    ネット注文で多いのが、旧住所宛ての誤配送留守時間帯への配達です。
    ペットロスで心労のある飼い主に再配達の負担をかけないよう、「送り先の最新住所」「確実に受け取れる日付」を事前にヒアリングしましょう。
    宅配ボックスや置き配は温度変化で花が劣化するリスクがあるので、手渡し指定が安心です。

上記を徹底すれば、「届いてうれしい」だけでなく「安心して飾れる」ペット用お供え花になります。
フラワーズ・ドゥでは、猫を含むペットに安全な花材のみで作成し、インスタグラムにて実際にお送りした商品を全て公開しております。


(4)お供え花 Q & A

ピンクユリのお供えアレンジメント

お供えのフラワーアレンジメント | フラワーズ・ドゥ

フラワーズ・ドゥに寄せられる代表的なご質問をまとめました。
回答はクリック(タップ)で開閉できます。
すでに本文で触れた内容とも重なりますが、改めて要点をまとめました。

→Q1. お悔やみの花を贈るタイミングはいつですか?

葬儀・告別式:開始の2〜3 時間前までに式場へ到着するよう手配します。
通夜がある場合:通夜の開式前までに届けば問題ありません。
法事・四十九日・一周忌前日着が基本。当日は準備で慌ただしいため避けましょう。
喪中はがきで訃報を知った場合は、はがき到着後 1〜2 週間以内に送れば失礼にはなりません。

→Q2. 亡くなった人に花を贈るときのマナーは?   

  • 四十九日前白基調+淡いラベンダーやブルーなど控えめな配色。
  • ユリやチューリップを猫がいる家庭へ送るのは避ける。
  • 先方が供物辞退の場合もあるので必ず事前確認
  • メッセージカードを書く場合には簡潔に。送り主様が送り先様に認識されているばあには書かなくても大丈夫です。

→Q3. お悔やみの花の送り方は?     

  1. 信頼できる花店(地元 or 全国配送対応)に依頼。
  2. 送り先住所・受取可能日時を必ず確認。
  3. 宅配便の場合は相手先が在宅の時間をお届け希望時間にしておけば安心。

→Q4. 家族葬と言われたら花を贈るべきですか?     

家族葬は「ごく近しい人のみで執り行う」という意向があるため、まず喪家に確認を取りましょう。
花を控えてほしいと言われた場合は、後日に手紙や供花料で弔意を示すのが無難です。

→Q5. お供えに胡蝶蘭は大丈夫ですか?     

胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という花言葉と、花持ちの良さから供花として広く用いられています。
大ぶりで場所を取るため、式場のスペース自宅の受け取り可否を事前に確認しましょう。
一般家庭向けには3本立ちの白色胡蝶蘭がおすすめです。

→Q6. お悔やみのお花にバラはダメですか?   

いいえ、マナー違反ではありません。「トゲがあるから失礼」という説は根拠はなく正式なルールも存在しません。
故人がバラ好きだった場合は、むしろ思い出を偲ぶ花として最適です。

Q7. お供え花の一般的な価格帯は?   

  • アレンジメント:3,000〜10,000 円
  • 胡蝶蘭(3 本立ち):18,000〜30,000 円
  • 葬儀スタンド花 1 段:20,000 円前後
    葬儀スタンド花 2 段:30,000〜50,000 円
迷ったら「故人との関係性」会場の規模感でバランスを取ると失敗しません。

ほかにも疑問があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
専門スタッフがマナー・ご予算・花選びを丁寧にサポートいたします。


まとめ


お供え花は故人への敬意遺族への思いやりを伝える大切な贈り物です。
正しいマナーを押さえ、確実に届けることで、花本来の慰めや癒やしの力が最大限に発揮されます。
タイミングは「葬儀=式の2〜3時間前」「法事・四十九日=前日着」を基本とし、家族葬やお別れの会の場合は必ず事前確認を取りましょう。
配送遅延が懸念される悪天候時は日程を前倒しするか、先方と相談して安全策を選ぶことが肝要です。



色合いは、四十九日前までは白を基調に淡いラベンダーやブルーなど控えめなトーンが無難ですが、四十九日を過ぎれば故人らしい色や花を自由に選んで構いません
近年は染め花によるカラフルなアレンジメントや、推し色を使ったパーソナルフラワー、など、個性を反映したデザインが支持を集めています。「バラはトゲがあるからマナー違反」という風説は誤解であり、トゲを処理すれば問題なくお供えできます。



ペット供養の需要も急上昇しており、猫のいる家庭ではユリ科(ユリ・チューリップ等)を避けるのが鉄則です。安全なバラやカーネーション、ガーベラなどを選びつつ、受取人の在宅日時と最新住所を二重確認し、再配達による花劣化や受け取り負担を防ぎましょう。



メッセージカードは長文でなくても失礼には当たりません。
ご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。」と一言添えるだけで十分ですが、喪中はがきで訃報を知った場合は「喪中はがきを拝受し、ご逝去を知りました。」と前置きすると一層丁寧です。



以上のポイントを踏まえれば、「贈ってよかった」「受け取って心が軽くなった」と感じてもらえるお供え花になります。
フラワーズ・ドゥでは、マナーに沿ったフラワーアレンジメントを制作し、お送りした商品のインスタグラムによる確認も可能です。
迷った際や急なご手配が必要な際は、お気軽にご相談ください。想いを正しく、美しく届けることをこれからも実践してまいります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。